東洋医学シリーズ①⑥♪この寒さがお体にも影響する!!
2017/01/14 | カテゴリー:気まぐれブログ
こんにちは♪
芦屋市にあるあしや鍼灸接骨院です。
☆16) 東洋医学の観点から『身体と病気について』のシリーズです。
前回はこちら♪
自律神経の乱れによる症状の一つに『不眠』があります。今回も不眠についてお話する前に、東洋医学の基本的な五臓六腑の一つ、「肺」と「大腸」についてお伝えします。
「肺」と「大腸」は五臓六腑の上で表裏関係にあり、バランスを取り合って機能します。どちらかが病気になると反対の方に異常が起こりやすくなります。
「肺」の働きは、呼吸を行うだけでなく、東洋医学では気と津液(水分)をコントロールする働きもあると考えられています。呼吸によって入ってくる空気が「気」の原料となり、体内を回って汚れた気を外に出します。また津液(水分)の調整は肺の働きによって全身に流れ、それが汗になったり、膀胱に運ばれたりして排泄されます。汗腺の開閉も調節するので汗の出かたにも影響します。
「肺」の状態は、鼻と鼻水、皮膚、体毛に現れます。東洋医学では肺の働きが悪くなると呼吸器系の症状だけでなく、皮膚や大腸にも影響を及ぼす症状が現れます。
例えば、
呼吸器系統の疾患
・呼吸不全
・胸の痛み
・せき・ぜんそく
・鼻水・鼻詰まり
・風邪をひきやすい
呼吸器以外の症状
・汗が出ない
・顔のむくみ
・足のむくみ
・寒さ・暑さに敏感
・肌荒れ
・便秘・下痢
などの症状が現れます。
次に「大腸」については、小腸から送られてきた不要物から余分な水分を吸収して大便に変える働きを持っています。この働きは、「肺」の気の働きによってスムーズにコントロールされます。また大腸の働きは、肺の呼吸を助けることも行っています。
しかし「大腸」の病変として、大腸に熱がこもると津液(水分)が不足したり、大腸の動きが悪くなったりして便が排泄されず便秘になります。あるいは大腸が冷えると下痢や、しぶり腹、血便、大便失禁、脱肛などを起こします。
これから寒さが厳しくなると洋服を着込んだり、猫背になって呼吸が浅くなります。
また寒さは、身体にとってストレスを感じる原因の一つです。そのストレスは血流を悪くし、冷え性や低体温、また手足先の冷えによる不眠に繋がることもあります。そのような症状を持った人は、自律神経を乱だしていることが多いです。
日頃、深呼吸や正しい姿勢に意識したり、肩甲骨の間や腰にカイロを貼るなどの対策で血流を良くして下さい。さらに免疫力アップにもつながり、風邪予防になります。
当院では、脈診や 腹診による体質チェックし、そして皆様の症状に合わせた「冷え性や便秘症等の体質改善」「自律神経の調整」と「免疫力アップ」についてご提案させて頂いています。
鍼灸・自律神経改善コースとおまかせコースでは、お灸、刺さない鍼(磁気棒)、マッサージなどを組み合わせた施術や、運動・体操・食事などのアドバイスをしています。どうぞお気軽にご相談下さい。
次回は、 自律神経の乱れによる症状の一つである『不眠』から関係する五臓六腑の「腎」と「膀胱」についてお伝えします。
※このブログは柔道整復師の国家資格保有者である院長松本哲が監修しています。
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