芦屋の鍼灸師が教える東洋医学シリーズ②⓪肩こりについて、原因はご存知ですか？
2017/03/29 | カテゴリー：気まぐれブログ
20) 東洋医学の観点から『身体と病気について』のシリーズです。
今回は自律神経の乱れによる症状の一つである『肩こり』についてお話します。
以前お伝えしたように、自律神経は気温や生活の環境変化、対人関係などによってストレスを感じやすく、それによって自律神経が乱れてしまいます。血管の収縮や拡張は自律神経によってコントロールされていますが、過度のストレスがかかると自律神経が乱れてしまい血行が悪くなってしまいます。それが肩や首の周辺に起こると肩こりにつながります。
首から肩にかけてはたくさんの筋肉が関与しており、５㌔ほどある頭を支えたり、首の複雑な動きをしたり、肩甲骨を動かしたり、姿勢を維持したりします。
今回お伝えする肩こりは多くの人の悩みの一つです。
肩こりの原因は、自律神経の乱れによる、心理的、身体的ストレスだけでなく、姿勢、冷え、ストレートネック、体のゆがみ等もあります。それらによって首から肩周辺の筋肉に慢性的な緊張をつくります。
みなさん、次にあげる行動や姿勢を日頃取っていませんか？
・パソコンや携帯電話など、長時間同じ姿勢で画面を見ている
・寒さや緊張によっていつも肩に力が入る
・眉間にシワをよせやすい
・運動不足
・足を組むことが多い
・いつも同じ方向に荷物を持っている
・暗いところで字を読むことが多い
・猫背である
心当たりのある方は、深呼吸をしたり、意識的に笑顔を作ったりすると、首と肩の力を抜けやすくなります。また慢性的な筋肉の緊張を作らないように、ストレッチや体を動かしたり、首や肩甲骨の間を温めるなど、血流を良くするように心掛けてください。
東洋医学では、肩こりの原因として以前お伝えした気血水と五臓六腑のバランスの乱れが大きく関係します。
次回その詳細をお伝えしますが、バランスの乱れは今回お話した血液循環とストレスなどによる自律神経の乱れと似たところがあります。気血水と五臓六腑のバランスの乱れ、あるいは自律神経の乱れの原因は人それぞれですので、皆様の体の状態にあった治療をおすすめしています。
当院では、脈診や 腹診による体質チェックし、そして皆様の症状に合わせた「体質改善」「自律神経の調整」と「免疫力アップ」についてご提案させて頂いています。
鍼灸･自律神経改善コースとおまかせコースでは、お灸、刺さない鍼(磁気棒)、マッサージなどを組み合わせた施術や、運動･体操･食事などのアドバイスをしています。
どうぞお気軽にご相談下さい。
次回は、自律神経の乱れによる症状の一つである『肩こり』を東洋医学的にみた分類や養生法をお伝えします。
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